“芸術の秋”を高尾山で味わう【高尾山スミカ】

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一昨年春にリニューアルオープンした、「高尾山スミカ」(ケーブルカー「高尾山駅」脇)には、皆様の安らぎのひと時をよりゆったりしていただこうと、芸術作品がそっと飾ってあります。(もともと、一つ一つは迫力ある作品だと思うのですが、大自然に囲まれ、なかなか目立たないのです)

『多摩織の大型行燈「高尾山百棲図(たかおさんひゃくせいず)」』

蕎麦処の中央、カフェレストラン「SUMIKA TABLE(スミカテーブル)につながる階段手前の吹き抜けに、天井から巨大な円筒形の布が吊り下がっているのが見えます。

これが中に照明を備えた、大型行燈「高尾山百棲図」です。

行燈の織物は、今年認定された、日本遺産「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」のストーリーの29の構成文化財の一つ「多摩織」の「紬(つむぎ)織」で、伝統工芸士澤井伸氏に制作をしていただいたものです。
また、図柄は高尾山に棲む様々な生物が描かれており、高尾山スミカが人々と生き物が行きかう山のターミナルであることを象徴し、「てん」と「ぐー」のキャラクターを生み出した㈱ボートの飯高健人氏、㈱グランパの石井伶氏等によってデザインされています。

『和紙作家堀木エリ子氏の作品「山の声」』

カフェレストラン「SUMIKA TABLE(スミカテーブル)」への階段を上ると、正面エントランスは創作和紙を世界に発信する堀木エリ子氏のオリジナル作品でお迎えします。

「山の声」と名付けられたこの作品

 「木々や岩、水や風による大自然の移ろいは、

  音色や気配となり、充ち満ちている。

  たくさんの命が宿る神聖な山の声は、幾重

  にも折り重なって、私達に語りかける。」

  というイメージコンセプトを堀木様からいただいています。

『高尾山スミカ 展望台モニュメント<浮いてんぐ>』

カフェレストラン「SUMIKA TABLE(スミカテーブル)」エントランスの右後ろ方向、高尾山百棲図を見ながら進んだ扉からは外階段で屋上展望台につながっています。

その階段を上ると、高尾山を背に東の方向を向いた椅子が設置されています。
題して「浮いてんぐ」、先ほどのグランパ社、ボート社のデザインになります。

解説では、天狗のうちわ、ヤツデをモチーフに、「多摩産材」で製作されたこの椅子。一本下駄に乗り椅子に腰を下ろせば、ここへ降り立つ天狗の気分に。都心のビル群の向こうには、遥か房総半島の山々を望むことができます。とあります。

いかがでしょう。それぞれあまり知られていませんが、これらの作品はすべて自由にご覧いただけます。(飲食の持ち込みはお断りしていますが)

また、高尾山百棲図、山の声はカフェレストラン「SUMIKA TABLE(スミカテーブル)」で、美味しいカレーをいただきながらや、オリジナルブレンドコーヒー「Mt.TAKAO Blend」を味わいながら、ぼーっと芸術作品に触れるのも秋ならではの楽しみ方ではないでしょうか。